2011/11 世界のトウモロコシ需給 在庫率 14.0% ↓

米農務省が発表した世界のトウモロコシ需給報告(2011年11月)によると、期末在庫率は、前月から0.2%減の14.0%となりました。


生産量:858.99(+3.7%)
消費量:866.46(+2.7%)
期末在庫量:121.57(-5.8%)
期末在庫率:14.0%(-1.3ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの変更点】
生産量は、米国で単収の下方修正、メキシコで9月の寒波の影響によりそれぞれ下方修正、中国で収穫面積と単収の上方修正により上方修正。消費量は、中国、EUで飼料用需要増等により上方修正、米国で飼料用需要減により下方修正。

【需給】
生産量は、米国で夏期の高温・乾燥等により減産となるものの、中国等では天候に恵まれ史上最高となり、世界全体でも史上最高の見込み。一方、中国の堅調な飼料用需要等から、世界の消費量も増加して生産量を上回り、期末在庫率は低水準。米国においても期末在庫率は6.7%と前年度(8.6%)より低下。

【価格】
6月半ば以降、作付けの進捗や、米国作付面積報告での面積や米国四半期在庫報告での在庫量が市場予想を大幅に上回ったこと等から値を下げたものの、7月以降、米国で7月から8月の高温乾燥による受粉や穀粒形成への影響から値を上げた。9月以降、世界的な景気後退懸念や飼料用小麦による代替、全米四半期在庫報告で在庫量が市場予想を上回ったこと等から値を下げ、現在6ドル/bu半ばで推移。