OECD各国の税収をGDP比で比較する

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上のグラフは、2009年のOECD各国の税収をGDP比で求めて、降順に並べたものです。

Econbrowserから、転載しました。
"Solving America’s Debt Crisis"

税収がGDP比で40%を超えているのは、北欧諸国、イタリア、フランス、ベルギー、オーストリアです。
現在、財政が不安視されているイタリアですが、これ以上の増税は、難しいように見えます。

その他の欧州諸国の大半は、GDP比の税収が30%以上となっており、カナダやニュージーランドも30%台に含まれます。

現在、デフォルトの危機にあるギリシアは、2009年時点では、20%台の後半で、欧州諸国の中では、税負担が軽い国だったと言えます。

米国、韓国、トルコが20%台、チリ、メキシコが、10%台と、欧州以外のOECD国は、総じて、税負担が軽いと言えます。

日本がこの中に入っていない理由は、不明ですが、WikiPediaに、OECD諸国以外の国を含めた税収のGDP比があったので、これを調べてみると、日本は、2008年時点で、28.1%でした。


上のグラフでは、日本は、アイルランドとほぼ、同じ位置にいます。

日本は、欧州各国と比べると税負担の余地が残されていると言えます。

WikiPediaの国別データを見ると、興味深いものがあります。

例えば、アフガニスタンの税収のGDP比は、6.4%と非常に低くなっています。
これは、おそらく、内戦の影響で中央政府による徴税が十分に機能していないからだと考えられます。

カタールも2.2%と非常に低くなっていますが、これは、石油や天然ガスの収入が国庫に入る為、そもそも、税率が低いことが原因と考えられます。

最も、税収のGDP比が高い国は、太平洋のキリバス共和国で、69.7%でした。