米・商務省が発表した2011年7月の米国の新築住宅販売は、前月比0.7%減の年率29.8万戸となりました。
新築住宅在庫は、前月から増加しましたが、依然として、過去最低水準の16.5万戸でした。
7月の販売ペースでは6.6ヶ月分となりました。
7月の販売ペースでは6.6ヶ月分となりました。
在庫の絶対数は低水準ですが、過去の平均である6ヶ月分と比較して、相対的な在庫はやや過剰であると言えます。
上のグラフは、米国の新築住宅に関する以下の推移です。(1963年~)
・販売戸数
・供給月数(=在庫戸数÷販売戸数)
・在庫戸数・・・緑色:未着工、青色:建設中、赤色:完工
・販売戸数
・供給月数(=在庫戸数÷販売戸数)
・在庫戸数・・・緑色:未着工、青色:建設中、赤色:完工
新築住宅販売は、前月比で増減はあるものの、基本的には、史上最低水準の販売ペースでの横這いが続いています。
これは、市場に大量に存在する中古住宅の在庫が原因で、新築住宅の価格競争力が無いためです。
現在、中古住宅の在庫が減少している兆候は見られますが、さらに、一段と減少が見られるまで、新築住宅の販売不振が続くことが予想されます。