JOGMEC 天然ガスの中期需給見通し

JOGMECが、天然ガスの中期的な需給見通しについて、レポートしています。
最新の世界の天然ガスの需給動向が分かり易くコンパクトにまとめられています。

ガス、LNGの中期需給見通し、東アジア市場向け新規LNG供給

・「福島」原発事故発生以降、日本の電源代替需要発生から、少なくとも中期的に1,000万トン強のLNG追加需要が発生すると考えられる。LNG追加需要の供給源は、非長期契約供給力に余力があるカタール、大西洋LNGが中心になると見られる。

・欧州では、ドイツ、スイスなど中欧で段階的原発廃止が定められたことから、ガス、石炭に追加需要が発生すると考えられる。ガスに関しては、供給力の大きいロシアの影響力増加が考えられる。

・東アジアのLNG需要増加に伴い、新規LNG供給地・供給形態に期待が高まっている。非在来型LNGとして豪州CBM-LNGに加えて北米のシェールガスLNG、ShelllのPrelude LNGに先導される洋上液化方式(FLNG)への期待が高まり、長期的には東アフリカでLNG事業が成立する可能性がある。

下の表は、東アフリカ (タンザニアモザンビーク)沖合深海で発見された天然ガスと、そのLNG開発事業の一覧です。

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