中国政府高官 「食糧自給政策の維持が難しくなっている」と発言

ウォールストリート・ジャーナルから、中国の政府高官が、国内需要の急拡大によって、中国の食糧自給政策の維持が難しくなっていると発言したというニュースです。


・中国政府は、これまで、食糧需要の拡大に対応するために、大幅な国内での食糧増産を目指してきました。

・しかし、中国国務院のChen Xiwen氏は、「これ以上の増産は、過剰な肥料の使用と安全性を欠いた農業につながる。」と警鐘を発しています。

・同氏はまた、「もちろん、我々は、出来る限りの増産努力を行うが、既に、我々の技術と資源は限界に達している。」と述べました。

・Chen氏によると、コメやトウモロコシ、小麦などの中国の最重要穀物の在庫は、政府と民間を合わせて、2億トン在るということです。これは、年間消費量の5分の2に相当し、世界的にも最大水準です。

・しかし、近年、中国の穀物輸入量は急拡大しており、昨年は、トウモロコシの純輸入国に転落し、コメや小麦の輸入も拡大しています。