・プロトキン氏の研究チームはこの発見からさらに一歩進み、ハチの外骨格の構造を解析し、電気がどのように生成されるのかを解明した。
・まず表面の茶色の組織が光を捕獲し、黄色の組織が光から電気を生成する。「ただし、この電気を何に利用しているのかよくわからない」とプロトキン氏は述べる。
・プロトキン氏は、「茶色の組織は太陽光を閉じ込める“光トラップ”として機能し、受けた光のわずか1%しか反射していなかった」と話す。
・一方、黄色の組織には、キサントプテリンという色素が含まれていた。チョウの羽や哺乳類の尿を黄色にしている色素である。研究チームは、キサントプテリンを単離して液体溶液を作り、一種の導体である固体太陽電池の電極内にその溶液を配置した。そして、電極に光を放つと、溶液中のキサントプテリンが電気を生成した。
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