2010/9/1週 米・失業保険週間申請件数 45.1万件

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米・労働省が発表した2010年9月第1週の米国の新規失業保険申請件数は、前週から2.7万件減少して、45.1万件となりました。
3週連続の減少です。

注)Bank of Americaからの情報によると、レイバーディの休日の影響で、9つの州の新規失業保険申請件数の報告が遅れているそうです。
実際の件数は上よりも多いということです。

新規申請件数の四週移動平均は、前週よりも9250件減少して、47万7500件となりました。
上のグラフは、米国の失業保険週間申請者数(四週移動平均)の2000年から現在までの推移です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Weekly Initial Unemployment Claims decline

グラフの点線は、現在の申請件数を横(過去)に伸ばしたもので、現在の失業保険の申請件数の水準が、前回の景気後退における最悪期の水準であることが分かります。

昨年末から、45万件前後の水準がほぼ維持されて来ましたが、7月末から45~50万件の水準を行き来しています。

今後、米国の雇用が本格的な回復基調に転じるためには、失業保険の新規申請者数が、40万件以下まで低下することが必要になります。

現在の新規失業保険申請件数のトレンドを見ると、その時期は2011年以降となると思われます。

通常、FRBは、インフレ圧力が無い場合、総雇用者数の回復を待って、政策金利の引き上げを再開します。従って、利上げ再開が、2013年になる可能性があります。