2010-09-03 2010/8/4週 米・失業保険週間申請件数 47.2万件 雇用 #その他金融と投資 米・労働省が発表した2010年8月第4週の米国の新規失業保険申請件数は、前週から0.6万件減少して、47.2万件となりました。 2週連続の減少です。 新規申請件数の四週移動平均は、前週よりも2500件減少して、48万5500件となりました。 上のグラフは、米国の失業保険週間申請者数(四週移動平均)の2000年から現在までの推移です。 拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。 Weekly initial unemployment claims decline slightly グラフの点線は、現在の申請件数を横(過去)に伸ばしたもので、現在の失業保険の申請件数の水準が、前回の景気後退における最悪期の水準であることが分かります。 昨年末から、45万件前後の水準がほぼ維持されて来ましたが、7月末から50万件弱の水準に悪化しています。 今後、米国の雇用が本格的な回復基調に転じるためには、失業保険の新規申請者数が、40万件以下まで低下することが必要になります。 現在の新規失業保険申請件数のトレンドを見ると、その時期は2011年以降となると思われます。 通常、FRBは、インフレ圧力が無い場合、総雇用者数の回復を待って、政策金利の引き上げを再開します。従って、利上げ再開が、2013年になる可能性があります。