米商務省が発表した2010年6月の米国の新築住宅販売は、前月比23.6%増の年率33.0万戸となりました。
前月比での増加は、2ヶ月ぶりです。
ただし、販売ペースは1963年の統計開始以降2番目の低水準にとどまっています。
前月比での増加は、2ヶ月ぶりです。
ただし、販売ペースは1963年の統計開始以降2番目の低水準にとどまっています。
新築住宅在庫は、前月比1.4%減の21万戸となりました。6月の販売ペースでは7.6カ月分に相当し、過去の平均である6ヶ月分と比較すると、在庫は過剰であると言えます。
上のグラフは、米国の新築住宅に関する以下の推移です。
・販売戸数
・供給月数(=在庫戸数÷販売戸数)
・在庫戸数
・販売戸数
・供給月数(=在庫戸数÷販売戸数)
・在庫戸数
6月の新築住宅販売が前月比で大きく伸びたのは、5月の改定値が大きく下方修正されたことが原因で、グラフを見て分かるように、実態としては、過去最低水準に留まっています。
また、依然として、中古住宅の大量在庫が存在しているために、今後とも新築住宅の販売は、伸び悩むと予想されます。
新築住宅販売の不振は、個人消費の減少、雇用の悪化を通じて、経済成長率を引き下げる要因になります。