米商務省が発表した2010年4月の米国の個人消費支出は、前月比でほぼ横這いとなり、貯蓄率は、前月よりも0.5%増加して、3.6%となりました。
上のグラフは、1959年からの米国の貯蓄率の推移です。貯蓄率は、三ヶ月の平均を取っています。
短期的に貯蓄率が下落傾向にありますが、今後、米国の家計は、住宅価格の下落で傷んだバランスシートを修復するために、1960~70年代と同水準の8~10%まで貯蓄率を引き上げると考えられます。
貯蓄率の上昇は、米国の個人消費の伸びを抑制するために、低成長が続く事が予想されます。
また、相当、長期間に渡って、家計は、住宅ローンやクレジットカードなどの負債を減らしていくと考えられます。