米商務省が発表した2010年11月の米国の個人消費支出は、前月比で0.4%増加し、貯蓄率は、前月よりも、0.1%低下して、5.3%となりました。
低水準ではありますが、消費は堅調に伸びているようです。
上のグラフは、1959年からの米国の貯蓄率の推移です。三ヶ月の平均を取っています。
グラフを見ると、貯蓄率の上昇がやや頭打ちになっているようです。
ただし、中期的には、米国の家計は、住宅価格の下落で傷んだバランスシートを修復するために、1960~70年代と同水準の8~10%まで貯蓄率を引き上げると考えられます。
貯蓄率の上昇は、米国の個人消費の伸びを抑制することになり、結果的に米国の低成長が続く事が予想されます。