米商務省が発表した2010年12月の米国の個人消費支出は、前月比で0.7%増加し、貯蓄率は、前月よりも、0.2%低下して、5.3%となりました。
米国の個人消費は予想以上に伸びているようです。
上のグラフは、1959年からの米国の貯蓄率の推移です。三ヶ月の平均を取っています。
グラフを見ると、貯蓄率の上昇が頭打ちになっています。
これまで、米国の家計は、住宅価格の下落で傷んだバランスシートを修復するために、1960~70年代と同水準の8~10%まで貯蓄率を引き上げると予想してきました。
しかし、現在までのところ、貯蓄率の上昇傾向は、あまり、見られません。
今後、米国の家計は、現在の貯蓄率の水準のまま、個人消費を増やしていく可能性も出て来ました。