2010/8 米・個人消費支出 前月比+0.4%

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米商務省が発表した2010年8月の米国の個人消費支出は、前月比で0.4%増加し、貯蓄率は、前月よりも、0.1%上昇して、5.8%となりました。

米国の景気が減速し、失業率が高止まりしている割には、個人消費は堅調と言えます。

ただし、7月と8月の個人消費支出から推計されるQ3のGDPにおける個人消費の伸びは、年率換算で2%程度となり、Q2(2.2%)よりも減少すると考えられます。


上のグラフは、1959年からの米国の貯蓄率の推移です。三ヶ月の平均を取っています。

拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
August. Real Personal consumption expenditures (PCE) increases 0.2%

今後、米国の家計は、住宅価格の下落で傷んだバランスシートを修復するために、1960~70年代と同水準の8~10%まで貯蓄率を引き上げると考えられます。

貯蓄率の上昇は、米国の個人消費の伸びを抑制することになり、結果的に米国の低成長が続く事が予想されます。