ロンドン 『レアアース・レアメタル投資会議』について

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3月18日に、ロンドンにてObjective Capital主催のレアアースレアメタル投資会議(正式名:Rare Earth, Speciality & Minor Metals Investment Summit)が開催されました。


JOGMECのロンドン事務所が、この会議の参加報告をアップしています。


主な話題は、電気自動車に使われるリチウムと、主にハイブリッド車向けのネオジムテルビウムなどのレア・アースの需給動向です。

現在、レアアースの供給先の95%が中国となっていますが、他国でも開発案件が急増しています。

上の最初の図は、世界的なレア・アースの開発地点を示しています。
北米や北欧、オセアニアで急増していることが分かります。

上の報告によると、以下のとおりです。

・2009年10月時点の北米におけるレアアース探鉱案件は70件程度であったが、2010年3月には140件へと倍増した。
・世界のレアアースプロジェクトの大半は、Grass Root探鉱(新規に探鉱を着手する未探鉱プロジェクト)で、278件中160件がこれを占める。
・2010年3月時点で、合計196企業が240件のレアアースプロジェクトを有している。

本会議の感想として、以下の記述が興味深いものが有りました。

・業界関係者が今後のリチウム市場を想像以上に慎重に見守っている点が印象的であった。
・一方、レアアースに関しては、ハイブリッド車や電気自動車など環境関連の需要が急速に増大することを疑う関係者はおらず、旺盛な探鉱投資を継続していこうという雰囲気に包まれていた。
・総じて、本会議では、将来的に需要増が期待されるリチウムやレアアース等の希少金属の探鉱・開発について、欧米各国の企業や投資家の動きが盛んになってきていることが感じられた。