シェールガスのインパクト

JOGMECが、シェールガスの最新動向をレポートにまとめて公開しています。


技術的には、特に目新しいものは有りませんが、図やイラストで専門知識を分かり易く説明されているので、入門書としては、最適かもしれません。

また、その最後に、筆者(伊原 賢氏)が次のように述べていました。

●引用開始
 「温暖化と資源問題の現実的解法」としては、化石資源からの完全脱却を想定した脱炭素社会へ一挙に移行しようとすべきではなく、いったん化石資源を中心に多様化と効率化を推し進め、節約の浸透を加えた準・低炭素社会を経た後に、今世紀後半から化石資源依存性の低下とエネルギー・資源利用の効率化・節約を一層進めた低炭素社会に移行すべきであると唱える人は多い。
 21世紀に入って始まった「シェールガスの広がり」を契機に、天然ガスは化石資源の多様化と効率化に大きな貢献が期待できる「ブリッジ・エネルギー」としての期待が更に高まることとなろう。
●引用終了

おそらく、シェールガスなどの非在来型の化石資源の開発や、石炭やウランなど既存の化石資源の効率的使用と、リサイクルによって、人類は直近の危機を乗り切って行くのだと思います。