神戸大学 バイオエタノールの生産量を二倍に高める技術を開発

日経新聞によると、神戸大学の近藤昭彦教授と蓮沼誠久講師は、植物を原料とするバイオエタノールの生産量を二倍に高める技術を開発しました。

発酵に使う酵母菌の活動を邪魔する物質の除去方法を見つけたということです。

酵母菌が糖を分解してエタノールを合成する際に、酢酸や蟻酸があるとエタノール生成が妨げられます。

研究チームは、酢酸による影響を減らす酵素TAL1を作る機能を高めた酵母菌を遺伝子操作で作った結果、酢酸が存在してもエタノール合成が妨げられず、また、酢酸が存在しない場合は、エタノール生成能力が二倍になることを発見しました。

今後は、実証実験に取り組み、2015年以降の実用化を目指すとの事です。

◆◆◆

神戸大学は、現在、トヨタ自動車と共同で、稲わらなど非食糧系の植物からバイオ燃料を効率よく生産する技術を開発中です。
トヨタと神戸大学 低コストでバイオエタノールを製造する技術を開発
今回の成果によって、実用化へ、また一歩近づいたと思います。