米国のRV車メーカー Winnebago 社が黒字転換

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Market Place が、米国のRV車メーカーの決算から見た景気回復の状況を伝えています。


・キャンピングカーなどのRV車の販売動向は、景気後退の良い先行指標です。

・それは、これらの商品が高額で、しかも、生活必需品では無いからです。

・しかし、本日、発表されたRV車メーカーの Winnebago 社の決算では、同社が利益を計上しました。

・同社が前回、利益を計上したのは、一年以上前です。

・Winnebago 社のキャンピングカーの販売は伸びていますが、購入しているのは、消費者ではありません。

・需要回復を見込んだディーラーが、販売在庫を増やすために、購入しています。

・ディーラーの話では、「経済が悪化している時は、ユーザーはRV車の購入を延期していた。最近、経済が回復して来たので、そろそろ、買い始める頃だろう。」とのことです。

・ディーラーは、また、「退職者のような人達は、いつまでも、RV車の購入を先延ばしにしない。」とも、言っています。

・アナリストは、「景気後退によって、競合企業の多くが破綻したので、景気後退は、結果的に、Winnebago 社のような企業の競争力を高めている。」と述べています。

・Winnebago 社は、最近、需要回復を見越して、雇用を増やして、生産を拡大しました。

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以下のような、米国の最近の景気を象徴している話だと思います。
1.景気後退の影響の少ない高所得層の消費拡大
2.ただし、最終消費はまだ回復せず、販売在庫の拡大が足元の景気を良くしている。
3.製造業が雇用を増やし始めている。