2010/2 米・住宅着工件数 年率 57.5万戸

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2010年2月の米国の住宅着工件数は、季節調整済みの年率換算で前月比5.9%減の57.5万戸となりました。
全体の8割を占める一戸建て住宅は、前月比0.6%減の49.9万戸で、振れの大きい集合住宅は前月比30.3%減の同7.6万戸となりました。
米国の北東部などの大雪が住宅建設に影響し、1月の増加から減少に転じたと考えられます。


上のグラフは、住宅着工件数の推移で、赤い線が一戸建ての件数、青い線が全体の件数です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Housing Starts decline in February

グラフを見て分かるように、一戸建て住宅の着工件数は2009年初めに底を打っていますが、回復力は弱く、その後、底這い状態が一年近く続いています。

これは、中古住宅の在庫が積み上がっているために、新築住宅に対する需要が少なくなっているからです。

住宅着工件数の低迷は、過剰な住宅在庫を減らして、住宅市場を正常化させるという点では、重要なステップです。

しかし、一方で、住宅投資という米国の重要な成長エンジンが停止していることで、当面の間、低成長が続く事を意味します。