2009/12 米・住宅着工件数と失業率の比較分析

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上の図は、1968年から現在までの、米国の一戸建て住宅の着工件数と失業率(逆数)の推移です。
青い線が一戸建て住宅着工件数で、赤い線が失業率の逆数です。

拡大図は、以下のリンク(Calculated Risk Blog)を開いて、二番目のグラフをクリックしてください。
Housing Starts, Vacant Units and the Unemployment Rate

グラフを見て分かるように、両者は強い相関関係にあって、住宅着工件数が失業率に対して、4Qから6Q、先行しています。

従って、住宅着工件数の推移から、1年から1年半後の失業率の推移を予測することができます。

まず、住宅着工件数は、2009年の初めに底打ちしていることから、米国の失業率は、2010年の1Qから2Qにピークアウトすることが予測されます。

さらに、住宅着工件数は、2009年の後半にかけて、ほぼ、底這い状態にあることから、失業率もピークを付けてから、高い状態を約一年間維持すると考えられます。

失業率が本格的に下がり始めるのは、2011年以降と考えられる事から、今後、最低一年はFRBの利下げが無いと予想されます。