2009/12 米・雇用統計 失業率 10.0% 雇用者数 8.5万人減

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労働省が発表した2009年12月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が8.5万人減、失業率は10.0%となりました。

雇用者数の減少幅は、先月よりも拡大しており、雇用環境の改善が遅れていることを表しています。

上の最初のグラフは、失業率(青い線)と雇用者数の年度換算の変化率(赤い線)の推移です。
拡大図は、以下のリンク(CR氏のブログ)を開いて、最初のグラフをクリックしてください。
Employment Report. 85K Jobs Lost, 10% Unemployment Rate

上の二番目のグラフは、米国の過去の景気後退で、雇用者数が減少を始めた月を起点にして、何ヶ月目に何%の雇用が失われているかを表したグラフです。

矢印で示した赤い線が、現在の景気後退における、雇用者数の減少の推移です。

オリジナルは、上のリンクの二番目のグラフです。

今回の景気後退では、2009年12月時点で、24ヶ月目に入っており、5%超の雇用者が失われています。
グラフからは、雇用者の減少は、ほぼ、底入れしていることが分かります。

過去の景気後退では、雇用者数が底を打つと、それまでとほぼ同じ期間をかけて、雇用者数が元の水準に戻ります。

今回の景気後退でも、雇用者数が元の水準に戻るまでには、最短で、24ヶ月間かかり、それは、2011年の12月ということになります。

通常、FRBは、雇用者数の回復を待って、利上げを再開するので、今後、二年間は、米国の利上げは無いと予想されます。