2009/11 米国雇用統計 失業率10.0% 雇用者数 1.1万人減

イメージ 1

イメージ 2

労働省が発表した2009年11月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が1.1万人減、失業率は10.0%となりました。

雇用者数の減少幅は、先月よりも大幅に縮小しており、失業率とともに市場予想よりも良い数字です。

上の最初のグラフは、失業率(青い線)と雇用者数の年度換算の変化率(赤い線)の推移です。
拡大図は、以下のリンク(CR氏のブログ)を開いて、最初のグラフをクリックしてください。
Employment Report. 11K Jobs Lost, 10% Unemployment Rate

上の二番目のグラフは、米国の過去の景気後退で、雇用者数が減少を始めた月を起点にして、何ヶ月目に何%の雇用が失われているかを表したグラフです。

矢印で示した赤い線が、現在の景気後退における、雇用者数の減少の推移です。

オリジナルは、上のリンクの二番目のグラフです。

今回の景気後退では、既に、2009年11月時点で、23ヶ月目に入って、5%超の雇用者が失われています。
ただし、11月の雇用者数の減少幅は、大幅に縮小しており、グラフからも、ほぼ、底に達していることが示唆されています。

過去の景気後退では、雇用者数が底を打つと、それまでとほぼ同じ期間をかけて、雇用者数が元の水準に戻ります。

今回の景気後退でも、雇用者数が元の水準に戻るまでには、最短で、23ヶ月間かかり、それは、2011年の10月ということになります。

通常、FRBは、雇用者数の回復を待って、利上げを再開するので、今後、二年間は、米国の利上げは無いと予想されます。