米・労働省が2013年2月の雇用統計を発表しました。非農業部門の雇用者数は、前月比23.6万人増、失業率は前月から0.2%低下して、7.7%となりました。
上の最初のグラフは、1960年からの失業率の推移です。
上の二番目のグラフは、米国の過去の景気後退で、雇用者数が減少を始めた月を起点にして、何ヶ月目に何%の雇用が失われているかを表したグラフです。
今回の景気後退では、雇用者数の減少開始から、2013年2月時点で、62ヶ月目に入っており、約2.2%の雇用が失われたままになっています。
注)米国は人口が増えているので、もし、景気後退前の水準に雇用者数が回復したとしても、その時点では、失業率は、悪化していることになります。
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今回の雇用統計は、比較的に強気の内容でした。
個別の項目を見ると、以下のとおりです。
1.労働力率が低下している中で、失業率が低下した。(中立)
2.雇用者数の増加数が前月よりも拡大した。(良い点)
3.2013年1月の非農業部門雇用者増加分は下方修正、2012年12月は上方修正された。(中立)
4.平均週間就業時間は、前月から増加。(良い点)
5.平均時給も、前月より増加。(良い点)
6.経済的理由によるパートタイム雇用者数は、ほぼ、変わらず。(中立)
7.求職期間が27週以上の失業者数は、微増。(中立)
8.州・地方政府の雇用者数は減少。(悪い点)
2.雇用者数の増加数が前月よりも拡大した。(良い点)
3.2013年1月の非農業部門雇用者増加分は下方修正、2012年12月は上方修正された。(中立)
4.平均週間就業時間は、前月から増加。(良い点)
5.平均時給も、前月より増加。(良い点)
6.経済的理由によるパートタイム雇用者数は、ほぼ、変わらず。(中立)
7.求職期間が27週以上の失業者数は、微増。(中立)
8.州・地方政府の雇用者数は減少。(悪い点)
上の二番目のグラフを見ると分かるように、雇用者数の増加により、2014年の前半に景気後退前の水準に戻る可能性が高くなってきました。
この時期に近づくにつれ、FRBによる利上げ開始の機運も高まってくるものと思われます。
この時期に近づくにつれ、FRBによる利上げ開始の機運も高まってくるものと思われます。