米・労働省が2013年5月の雇用統計を発表し、非農業部門の雇用者数は、前月比17.5万人増、失業率は前月から0.1%上昇して、7.6%となりました。
上の最初のグラフは、1960年からの失業率の推移です。
上の二番目のグラフは、米国の過去の景気後退で、雇用者数が減少を始めた月を起点にして、何ヶ月目に何%の雇用が失われているかを表したグラフです。
今回の景気後退では、雇用者数の減少開始から、2013年5月時点で、65ヶ月目に入っており、約1.8%の雇用が失われたままになっています。
注)米国は人口が増えているので、もし、景気後退前の水準に雇用者数が回復したとしても、その時点では、失業率は、悪化していることになります。
◆◆◆
5月の雇用統計では、中立的な内容が目立ちました。
米国の雇用環境は、ゆっくりとしたペースで改善していると言えます。
米国の雇用環境は、ゆっくりとしたペースで改善していると言えます。
個別の項目を見ると、以下のとおりです。
1.労働力率が上昇している中で、失業率が上昇した。(中立)
2.雇用者数の増加数が前月よりも拡大した。(良い点)
3.平均週間就業時間は、前月と変わらず。(中立)
4.平均時給も、前月とほぼ変わらず。(中立)
5.経済的理由によるパートタイム雇用者数は、減少。(良い点)
6.求職期間が27週以上の失業者数は、微減。(中立)
8.政府部門の雇用者数は減少。(悪い点)
2.雇用者数の増加数が前月よりも拡大した。(良い点)
3.平均週間就業時間は、前月と変わらず。(中立)
4.平均時給も、前月とほぼ変わらず。(中立)
5.経済的理由によるパートタイム雇用者数は、減少。(良い点)
6.求職期間が27週以上の失業者数は、微減。(中立)
8.政府部門の雇用者数は減少。(悪い点)