2009/10 米国雇用統計 失業率10.2% 雇用者数 19万人減

イメージ 1

イメージ 2

労働省が発表した10月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が19万人減、失業率は10.2%となりました。


雇用者数の減少幅は、先月よりも縮小していますが、失業率とともに市場予想よりも悪い数字です。

上の最初のグラフは、失業率(青い線)と雇用者数の年度換算の変化率(赤い線)の推移です。
拡大図は、以下のリンク(CR氏のブログ)を開いて、最初のグラフをクリックしてください。
Employment Report, 190K Jobs Lost, 10.2% Unemployment Rate

上の二番目のグラフは、米国の過去の景気後退で、雇用者数が減少を始めた月を起点にして、何ヶ月目に何%の雇用が失われているかを表したグラフです。

矢印で示した赤い線が、現在の景気後退における、雇用者数の減少の推移です。

オリジナルは、上のリンクの二番目のグラフです。

今回の景気後退では、既に、2009年10月時点で、22ヶ月目に入って、5%超の雇用者が失われていますが、まだ、雇用者数は底を打っていません。

グラフを見て分かるように、過去の景気後退では、雇用者数が底を打つと、それまでとほぼ同じ期間をかけて、雇用者数が元の水準に戻ります。

今回の景気後退でも、雇用者数が元の水準に戻るまでには、最短でも、今後、22ヶ月間がかかり、それは、2011年の8月ということになります。

従って、FRBの利上げ再開は、今後、二年間は、無いと予想されます。