IEA エネルギー開発投資の減少と将来の供給不足に懸念を表明

●IEAの田中事務局長が、2014年までに原油の供給不足に陥るリスクを指摘しました。


・世界経済のGDP成長率が、2011年から2012年にかけて、5%に戻って来た場合、原油需要が回復して、2014年迄には、原油生産の不足に陥るだろう。

・もし、世界経済のGDP成長率が、3%程度ならば、原油の生産不足は、2014年以降に持ち越されるだろう。


●また、IEAのチーフエコノミストが、世界的にエネルギー投資が急減していることに対して懸念を表明しました。
Recession will cut investments in the energy supply sector in 2009

・景気後退によって、2009年のエネルギー分野に対する投資は、昨年よりも、1,000億ドル減少する見込みである。

・これは、前年比で、21%の減少となる。

・IEAが集計中の情報によると、この数字は、さらに、下方修正される可能性が高い。

・この情報は、11月に出版されるアウトルックで公開される。

・石油会社が、需要の回復に自信が無いことが投資の減少の原因である。

・オフショアの油田やオイルサンドの開発には、75ドルの価格が必要だが、この水準になると、経済成長の阻害要因になる。

◆◆◆

IEAは、いつものように、悪材料については、控えめの数値を出していると思います。
油田開発の投資は、3割以上、減っているかもしれません。