2009年5月 米・新築住宅販売

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2009年5月の米国の新築住宅販売が発表されました。


5月の新築1戸建て住宅販売統計によると、総販売戸数は前月比0.6%減の年率34万2000戸と、予想外の減少となりました。

上の最初のグラフは、新築住宅販売の推移です。
拡大図は、以下のリンク(CR氏のブログ)を開いて、二番目のグラフをクリックしてください。
New Home Sales: Record Low for May

グラフを見ると、新築住宅販売の急速な下落は、止まったものの、なかなか、底から抜け出せない状況のようです。

二番目のグラフは、販売戸数に対して何ヶ月分の供給戸数が存在するかという数値の推移です。
拡大図は、以下のリンク(CR氏のブログ)を開いて、三番目のグラフをクリックしてください。
New Home Sales: Record Low for May

この数値は、明らかに、ピークアウトしており、在庫の減少によって、新築住宅の供給から販売までの回転が早くなっていることが分かります。

三番目のグラフは、新築住宅販売と中古住宅販売の推移です。
青い線が、中古住宅販売で、赤い線が新築住宅販売です。
拡大図は、以下のリンク(CR氏のブログ)を開いて、グラフをクリックしてください。
Distressing Gap: Ratio of Existing to New Home Sales

通常、新築住宅販売と中古住宅販売の差は、小さいのですが、住宅バブルの進展と崩壊によって、両者の差は、拡大しています。
今後、住宅市場の正常化によって、両者の差が縮小することは、間違い無いと思います。
すなわち、新築住宅販売の増加、または、中古住宅販売の減少、あるいは、その両方が同時に進行する現象が今後、見られると予想されます。

また、新築住宅販売のリバウンドは、米国の重要な景気後退終了のサインですが、現在の状況を見る限り、景気回復への動きは非常に弱いと言えます。