米国のGDPに占める原油支出と景気後退の関連分析

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TOD にカリフォルニア大学の James Hamilton 氏による、米国のGDPに占める原油支出と景気後退の関連分析の結果が上のグラフとして載っています。


薄茶色の棒グラフが、米国のGDPに占める原油支出の割合で、黒い折れ線グラフが原油価格の推移で、青い実線で区切られた範囲が、過去三回の景気後退(大きなもの)の期間です。

これを見て分かるように、原油価格の高騰によって、米国のGDPに占める原油支出の割合が、5%台後半に達すると(青い点線の部分)、大きな景気後退に陥るとの分析です。

確かに、今回の景気後退でも、2008年の3月から8月まで、このラインを超えています。

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James Hamilton 氏の論文を読んでみると、原油支出の増大が消費の減退を招き、今回の金融危機の引き金を引いたという考えのようです。