イランの天然ガス・石油事情

イランの天然ガス・石油事情

JOGMECから発表されたイランの天然ガスと石油の現状と将来性に関するレポートです。↓

http://oilgas-info.jogmec.go.jp/report_pdf.pl?pdf=200811_063a%2epdf&id=2150

【既存油田の老朽化】

...その後、近年は400万b/d台まで生産量が回復してきているものの、既存の油田の老朽化・成熟化が進んで油層内部の圧力が低下してしまっているため、生産量が減少する傾向にあるとされている。1年間の自然生産減退量について、20万~30万b/d程度と指摘している専門家がある一方(例:2004年6月14日付MEES、FACTS Inc. Fesharaki代表発言「20万~25万b/d」、2005年10月2日付IranOilGas.com、Ali Vataniテヘラン大学石油学部教育研究部長発言「20万~30万b/d」)、米国エネルギー省ホームページでは「40万~50万b/d」と指摘されている。(本文より引用)

天然ガスの可能性】
...こうしたなかでも、ガス埋蔵量世界第2位のイランのポテンシャルは引き続き高く評価されており、既述のガス輸出計画にあるとおり多くの国および企業がイランからのガス輸入を検討している。これは、既に世界各国におけるガス開発が進行しているために、今後輸出余力がある数少ない国の一つがイランであると考えられていることが大きな理由だと思われる。既述のとおり、イランでのガス開発には課題もあるが、各国は虎視眈たん々たんとイランでのガス開発への参加およびガス輸入の機会をうかがっていることも見逃せない。(本文より引用)

【イランでの生活】
イランについて皆さんはそれぞれに印象をお持ちだと思うが、私個人について言えば、着任前の印象と実際に生活してみての印象は大きく異なるものであった。テヘランで生活してみて、花屋・ケーキ屋の数とフルーツの種類が多いことに驚いた。花屋では、多くの種類の花が飾られており、イラン人のおじさんの店員が非常にきれいに花をアレンジしている。私も数回依頼する機会があったが、その度に安さとセンスの良さに感心した。イランでは結婚式の際に花婿の車をたくさんの花で飾り、花婿がその車で花嫁を迎えに行って式場まで一緒に向かうのが一般的であり、日本の土曜日にあたる木曜日の夕方などには花で飾った車をよく見かけた。ケーキ屋では数多くの種類のケーキやドライフルーツが売られており、近所のケーキ屋ではイラン人が箱いっぱいのケーキを1kg単位で大量に購入していくのを毎週のように見かけた。(本文より引用)

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サウジやパキスタンなどの隣国とイランとの一般国民の生活水準・政治的安定性の差は歴然としている。米国の政策次第だが、対日感情も良いので、将来は、期待できる国だと思う。