海底油田の世界的現状

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上の地図は、世界の大水深油田(石油・ガス)の分布です。

JOGMECが、まとめた、海底油田の世界的現状からコピーしてきました。

・1983年からの統計では、世界全体で約600フィールドの大水深油田が発見された。

・その内400フィールド程度が生産中で、発見から生産開始までの時間は7年弱かかる。

・生産期間の平均は13年弱。

・大水深フィールドの総数の55%は北米で発見されている。ただし、埋蔵量では23%に過ぎない。

・一方、大水深フィールド数の17%はアフリカで発見され、埋蔵量では31%になる。

・ブラジル沖では、大水深の開発により、97年には50%程度であったブラジルの石油自給率を、2007年までの10年間で100%近くまで上昇させることに成功している。

・技術革新により、1バレル(159リットル)の油を深海から取るのに30ドル、難しくても40ドルで採算が取れる時代になった。

・これは、中東の陸上油田の数ドルと比べれば非常に高いが、現在の油価(1バレル70~80ドル)で売れると、その差額が利益になるわけで、経済的な合理性がある。

・従って、今後も深海の油田開発は、続けられるだろう。