商品循環 第96回 1800年から2012年までのドルの実質価値を再計算する

【直近の履歴】

前回は、産業金属価格指数を計算して、分析しました。

今回から複数回にわたって、これまでに取得したエネルギー、農産物、貴金属、産業金属の個別商品について、直近の価格を反映した全体の商品価格指数を求めて行きます。

まず、今回は、前準備として、 1800年から2012年7月までの、物価変動分を控除したドルの実質価値を再計算します。

1.1800年~2010年のドルの実質価値

 これまでに使用してきた、以下のサイトのデータは、1967年を基準として、1800年から2010年までの各年のドルの実質価値を求めたものでした。


今回も、1800年~2010年のドルの実質価値は、このデータを使いますが、より正確性を期するために、各年のCPIから、計算式で、ドルの実質価値を求めることにします。

2.2011年~2012年のドルの実質価値 

以下のサイトには、1914年1月から直近の公表月までのCPIの前年同月比及び各年の平均値のデータが載っています。
このデータを使って、2011年と2012年の前年比でのドルの減価割合を求めることにします。
ただし、2012年は1月から7月までの平均とします。

1.で求めた2010年のドルの実質価値に、上で求めた、2011年と2012年の前年比でのドルの減価割合
掛けることで、 2011年と2012年のドルの実質価値(1967年を基準とした値)を計算します。

【計算結果】
2011年・・・0.15ドル
2012年・・・0.15ドル

※1.1967年を1ドルとした場合。 
※2.2012年は1月から7月の平均。 

3.まとめ

今回、作成したデータは、SkyDriveに保存しておきました。 
ユーザーID: yada7215の公開フォルダにある、 real_dollar_1800toDate.xls を参照してください。
 
4.次回の予定

次回は、 IMFのデータを使って、直近の商品価格を取得する方法と、それに伴って必要な対象商品の変更、及び、重み付けの見直しなどを行ってみたいと思います。