フランス 原発の輸出拡大に暗雲が漂う

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Market Placeから、フランスが開発した新型の原子炉の輸出が、難しくなっているというニュースです。


・日本の福島第一原子力発電所の事故から、まもなく、一年が過ぎようとしていますが、世界の原子力産業の先行きは、まだ、暗いままです。

・ただ、一ヶ国、フランスだけは、国内の原発を増やしています。

・フランスは、これまで、原子力発電に多額の投資を行ってきました。

・フランス全土に存在する58基の原発が、全電力の75%を発電しています。

・今回、59基目の原発が稼動します。

・アレバ社が設計したEPRという型の原発です。

・アレバ社の説明では、非常に安全な原発で、民間航空機が衝突しても、耐えられるとのことです。

・アレバ社の株式の90%は、フランス政府が所有し、新型のEPRは、輸出政策の要になっています。

・EPRは、フランスとフィンランドに設置される予定ですが、建設の問題から数年遅れており、それぞれの建設費が、当初見積もりに二倍の80億ドルの価格になっています。

・福島の事故以来、各国で原発の導入気運が後退しています。

・フランス大統領選挙で、サルコジのライバルであるオランド候補は、原発に関する予算を大幅に削減することを公約に掲げています。

・アレバ社は、設立以来、初めての20億ドルの赤字を経常し、1500名の人員削減に追い込まれました。