2011/12 世界の小麦需給 在庫率 30.7% ↑

米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2011年12月)によると、期末在庫率は、前月報告より0.8%増の30.7%となりました。



供給量:688.97(+4.0%)
消費量:680.20(+4.0%)
期末在庫量:208.52(+4.4%)
期末在庫率:30.7%(+0.2ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの主な変更点】
豪州で生育期の降雨に恵まれ生産量を上方修正。

【需給】
生産量は、米国で春小麦の作付面積の減少等から減産となるものの、前年度干ばつの旧ソ連諸国で増産、インド、豪州等で史上最高の豊作となり、世界全体でも史上最高の見込み。一方、消費量はとうもろこしの代替となる飼料用需要が増加するものの、世界全体では生産量が消費量を上回る見込み。期末在庫率は依然、高水準。

【価格】
7月上旬以降、とうもろこしの代替需要への期待、米国で春小麦の収穫遅延・減産の懸念、冬小麦の次年度作付に向けた土壌水分不足等で上昇したが、9月以降、ロシア産との競合や豪州産の豊作見込み、全米四半期在庫報告で在庫量が事前予想を上回ったこと等から値を下げた。10月以降、米国中西部での作付遅れから一時上昇したが、11月以降、ウクライナの輸出税の撤廃や、旧ソ連地域、南半球からの追加供給で値を下げ、現在6ドル/bu前半で推移。