2012/2 世界の小麦需給 在庫率 31.3% ↑

米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2012年2月報告)によると、期末在庫率は、前月報告より0.5%増の31.3%となりました。



供給量:692.88(+6.3%)
消費量:680.48(+4.2%)
期末在庫量:213.10(+6.2%)
期末在庫率:31.3%(+0.6ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの主な変更点】
なし

【需給】
生産量は、米国で春小麦の作付面積の減少等から減産となるものの、旧ソ連諸国で前年度の干ばつによる減産から回復、インド、豪州等で史上最高となり、世界全体でも史上最高の見込み。一方、消費量はとうもろこしの代替としての飼料用需要が増加するものの、世界全体では生産量が消費量を上回る見込み。期末在庫率は依然、高水準。

【価格】
2011年10月以降、米国中西部での冬小麦の作付遅れから一時上昇したが、11月以降、ウクライナの輸出税の撤廃や、旧ソ連地域、南半球からの追加供給で値を下げた。12月中旬以降、底値感や南米の作柄が懸念されるとうもろこしの上昇に追随して値を上げた。
2012年1月以降、米国産の輸出需要の低迷等により値を下げたものの、ドル安による価格競争力の回復により、現在6ドル半ばで推移。