中国中部、50年来で最悪の干ばつ被害 深刻な電力不足も

干ばつによる水不足が水力発電に影響し、上海や重慶を含む10省向けの電力供給が深刻な不足状態に陥っているようです。

ロイターの記事によると、上海の夏場のピーク時の電力需要は28─28.5ギガワット(GW)に達する見通しである一方、最大供給量は推定27.4GWのため、0.6─1.1GWの電力不足が生じる見込みだとのことです。

中国の電力不足については、大和住銀投信投資顧問がレポートを公開しています。
第114号  中国の電力不足

このレポートによると、電力不足の原因として、水不足以外に、以下の点を挙げています。
・ 堅調な電力需要
・政府の過去数年に渡る発電施設新設の不承認
・石炭の供給不足
・石炭価格の上昇と利益率悪化による電力減産

最後に、「沿海部については、要因が構造的であることから長期化する可能性も捨象できない」と述べています。