2011/5 世界の小麦需給 在庫率 27.0% ↓

米農務省が発表した世界の小麦需給報告(2011年5月)によると、期末在庫率が、前月報告より0.6%減の27.0%となりました。


供給量:669.55(+3.3%)
消費量:670.49(+1.3%)
期末在庫量:181.26(-0.5%)
期末在庫率:27.0%(-0.5ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの主な変更点】
大きな変更なし

【需給】
生産量は、米国で冬小麦の単収の低下により前年度に比べ減少するものの、ロシアをはじめとする旧ソ連諸国が前年度の干ばつから回復することに加え、インドで史上最高となること等から世界の生産量は増加。一方、EU、インド等で消費量が増加することから、生産量は消費量を下回る見込み。

【価格】
2011年1月に入り、米国生産地での冬枯れ懸念、中東、北アフリカ諸国からの輸入需要、中国冬小麦地帯の乾燥懸念等によりさらに値を上げたものの、中東情勢悪化、東日本大震災による需要減退懸念から値を下げた。その後、米国冬小麦の作柄懸念やとうもろこしの高騰に追随して値を上げが、4月半ば以降、旧ソ連地域等で概ね良好な作柄や米国大平原の降雨予測から値を下げ、現在7ドル/bu前半で推移。