北極海航路の大型タンカー輸送に事実上の成功

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北極海航路の実証航行に望んでいるロシアの大型タンカーが、この航路の難関部分の通過に25日、成功し、ロシア東端のチュコト自治管区ペベクに達しました。


上の地図の赤い部分が、チュコト自治管区です。

このタンカーは、8月14日に、北欧に近いムルマンスクの港から航海に出発し、約10日で北極海を横断したことになります。
北極海航路 今年はロシアの大型タンカーが実証航海へ

この後は、津軽海峡日本海を経て、9月上旬に中国の浙江省寧波に到着する予定だということです。

北極海航路は、従来のスエズ運河経由に比べて、距離が約3分の1(約10日)短縮され、燃料代などの経費も、1回の航海で約50万ドル(約4200万円)節約できると言われています。(日経新聞より引用)

また、ソマリア沖やマラッカ海峡のような海賊の被害のリスクも、無いと言えます。

今後、スエズ運河経由から北極海航路という海上輸送ルートのシフトが起こると、ロシアや中東地域のパワーバランスにも変化が生じて来ると予想しています。