米商務省が発表した２０１０年７月の米国の新築住宅販売は、前月比１２．４％減の年率２７．６万戸となりました。
この販売ペースは、１９６３年の統計開始以来の低水準です。
この販売ペースは、１９６３年の統計開始以来の低水準です。
新築住宅在庫は、前月と変らず２１万戸となりました。７月の販売ペースでは９．１カ月分に相当し、過去の平均である６ヶ月分と比較すると、在庫は過剰であると言えます。
上のグラフは、米国の新築住宅に関する以下の推移です。
・販売戸数
・供給月数（＝在庫戸数÷販売戸数）
・在庫戸数
・販売戸数
・供給月数（＝在庫戸数÷販売戸数）
・在庫戸数
７月の新築住宅販売は、中古住宅販売ほどには、大きく落ち込みませんでしたが、依然として、中古住宅の大量在庫が存在しているために、今後とも新築住宅の販売は、伸び悩むと予想されます。
今後は、販売不振によって、住宅価格が１割程度、下落することが予想されるので、顧客の様子見や買い控えも増えると考えています。
新築住宅販売の不振は、個人消費の減少、建設業等の雇用の悪化を通じて、米国の経済成長率を引き下げる要因になります。
