メキシコ湾原油流出事故が、ブラジルのプレソルト開発に与える影響

JOGMECが、メキシコ湾の原油流出事故が、ブラジルのプレソルト開発に与える影響をレポートしています。


・ブラジルでは、2000~01 年に油流出等の事故が頻発したことから、環境や安全に関しては厳しい規制が課せられている。

・現時点では、メキシコ湾油流出事故の影響でブラジルの探鉱・開発に関する規制がさらに強化されるか否かは不明だが、たとえ強化されることになったとしても、探鉱・開発活動が停滞するような規制が課せられることにはならないとの見方が強い。

・今回の(メキシコ湾の)事故により、リグ等の入手が容易になったり、リグレートが下がりコスト削減が可能となるなど、ブラジルにとっては生産増の追い風となるのではないかとの見方もある。

・10月の大統領選挙で、Rousseff 氏、Serra氏のどちらが大統領となっても、プレソルトの探鉱・開発が停滞することはないと考えられる。

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沖合い開発に対する規制強化によって、仕事が失われたBPなどの欧米の石油メジャーの技術者が、中東やブラジルなどの石油会社に転職しているという話も、良く聞きます。