2010/6/3週 米・失業保険週間申請件数 45.7万件

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米・労働省が発表した2010年6月第3週の米国の新規失業保険申請件数は、前週から1.9万件減少して、45.7万件となりました。
2週間ぶりの減少です。

新規申請件数の四週移動平均は、前週よりも1500件減って、46万2750件となりました。
上のグラフは、米国の失業保険週間申請者数(四週移動平均)の2000年から現在までの推移です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Weekly Initial Unemployment Claims Decline, Still High

グラフの点線は、現在の申請件数を横(過去)に伸ばしたもので、現在の失業保険の申請件数の水準が、前回の景気後退における最悪期の水準であることが分かります。

また、一進一退があるものの、昨年末から、この水準(45万件前後)がほぼ維持されています。

今後、米国の雇用が本格的な上昇基調に転じるためには、失業保険の新規申請者数が、40万件以下まで低下することが必要になります。

現在の新規失業保険申請件数のトレンドを見ると、その時期が2011年にずれ込む可能性も出てきました。

通常、FRBは、インフレ圧力が無い場合、総雇用者数の回復を待って、政策金利の引き上げを再開します。従って、利上げ再開が、2013年以降にずれ込む可能性が出てきました。