中国BYD 鉄電池を使った蓄電システムの実証実験を開始

中国のBYDが、鉄電池(リン酸鉄リチウム電池)を使った蓄電システムの実証実験を始めたというニュースです。


・BYDが、自社工場内で、太陽エネルギーと風力から得た電力を同社開発の鉄電池に蓄電し、電気自動車や家庭用エネルギーとして利用する家庭用蓄電システムの実用化に向けた試験を、本格的に開始したもようだ。

・太陽エネルギー発電と風力発電の施設を設置し、ここで得た電力を同社が自主開発した1,000キロワットの鉄電池(リン酸鉄リチウム電池)に蓄電し、別荘内のすべての家庭用電源や電気自動車のエネルギーとして利用する。

・すでに国内の電力ネットワーク企業への供給を目指して交渉を進めているほか、将来的に蓄電システムを欧米に輸出することを目指している。

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リン酸鉄リチウム電池とは、リチウムイオン電池の正極材に、リン酸鉄を用いたもので、従来のものより、材料コストが安価で、高温下でも酸素を放出せず安全性が高い、結晶構造が強固で長寿命という特徴があります。

このためハイブリッド車や発電時の電力貯蔵用の電池として,研究開発が続けられています。
日本では、ソニー三井造船住友大阪セメントなどが、積極的に開発しています。