上のグラフは、米国の失業保険申請者数(四週移動平均)の1971年から現在までの推移です。
2009年10月第2週の新規失業保険申請者数は、前週よりも1万人減って、51.4万人となりました。2週連続の減少です。
新規申請者数の四週移動平均は、前週よりも9千人減って、53万1500人となりました。
雇用保険の新規申請者数は、4ヶ月間、50万人台の高い水準を維持しており、雇用の回復ペースは非常に遅いと言えます。
総雇用者数が増加に転じるためには、雇用保険の新規申請者数が、40万人以下まで低下することが必要になります。
もし、現在のペースで新規申請者数が減少すると、40万人以下まで減少するのに約15週間かかることになり、2010年の1月に総雇用者数が減少から増加に転じることになります。
2010年1月は、景気後退による雇用者数の減少が始まってから、25ヶ月目に当たり、今後、ほぼ、同じ月数をかけて、景気後退前の雇用者数に戻っていくとすると、その時期は、2012年2月と予想されます。
FRBは、総雇用者数の回復を待って、利上げを再開すると考えられるので、その時期は、2011年末から2012年初めと予想されます。