インド 7月から9月の降水量は、1972年以来の記録的な少なさ

今年のインドの干ばつは、1972年以来、すなわち、30年に一度の記録的なものだったというニュースです。


・インドの記録的な干ばつによって、世界第二位の生産量を誇るコメ、小麦、サトウキビの生産が脅かされています。

・7月から9月の降水量は、平年よりも23%も少なく、これは、1972年の23.9%に匹敵するものです。

・8月の半ばから降水量が回復してきましたが、今年の冬の農業生産を回復するために、最大限の努力が必要です。

・コメの生産量は、昨年よりも1000万トン減少しています。

・2009/10年度の砂糖の供給不足は、800万トンに上ります。

・しかし、工業とサービス業が好調なため、インドの経済成長への影響は限定的です。

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経済成長が続いているインドや中国は、国内の供給不足を補うために、農産物の輸入を拡大する可能性があります。
もし、そうなれば、穀物の国際価格は跳ね上がるはずです。
それは、食糧危機の第一歩かもしれません。