米国の失業率の推移から利上げ再開時期を予測する

イメージ 1

上のグラフは、1988年からの米国の失業率とFF金利の推移です。
青い線が、FF金利の実効レートで、赤い線が、失業率です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Fed Funds and Unemployment Rate

グラフを見て分かるように、1990年代初頭の景気後退では、1992年6月に失業率が7.8%でピークアウトしてから、約18ヶ月後の1994年2月に利上げが再開されています。

また、2000年代初頭のITバブル後の景気後退では、2003年6月に失業率が6.3%でピークアウトしてから、約12ヶ月後の2004年6月に利上げが再開されています。

現在の景気後退では、今年の11月か12月に失業率が10%台に達し、2010年に入ってからも上昇を続けて、2010年は大半の時期で失業率が10%台を付けると予測されています。

2010年の半ばで、失業率がピークアウトすると仮定して、その、1年から1年半後を換算すると、2011年の半ばから年末までが、FRBによるFF金利の利上げ再開の時期として、最も可能性が高いと言えます。

総雇用者数がプラスに転じる時期から利上げ再開を予測する別の方法では、2012年に入ってから、利上げが再開されると予測されます。

これらの事を総合して考えると、FRBによる利上げ再開の時期は、早くても、2011年の後半で、2012年に入ってからの利上げ再開の可能性も高いと考えています。