2009年9月第3週 米・新規失業保険申請者数 54.5万人

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上のグラフは、米国の失業保険申請者数(四週移動平均)の1971年から現在までの推移です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Weekly Unemployment Claims, Stuck at High Level

2009年9月第3週の新規失業保険申請者数は、前週よりも1万2千人減って、54.5万人となりました。4週連続の減少です。

新規申請者数の四週移動平均は、前週よりも8千750人減って、4月のピークから、9万5千750人の減少となりました。

新規失業保険申請者数がピークアウトしていることから、米国の景気後退は、既に終了していると思われます。

しかし、雇用保険の新規申請者数は、ほぼ、三ヶ月間、50万人台の高い水準を維持しており、雇用の回復ペースは非常に遅いと言えます。

全体の雇用者数が増加に転じるためには、雇用保険の新規申請者数が、40万人以下まで低下することが必要になります。

もし、現在のペースで新規申請者数が減少すると、3Q後の2010年の2Qに40万人以下まで減少することになります。

2010年の2Qは、全体の雇用者数の減少が始まった月からカウントすると、約30ヶ月目に当たります。

その後、ほぼ、同じ期間(約30ヶ月)をかけて、全体の雇用者数が回復すると考えられるので、元の水準に戻るのは、2012年末になると予想されます。

FRBは、雇用者数の回復を待って、利上げを再開すると考えられるので、2011年も利上げが再開出来ない可能性が出てきました。