上のグラフは、米国の失業保険申請者数(四週移動平均)の1971年から現在までの推移です。
2009年11月第2週の新規失業保険申請者数は、前週よりも1.2万人減って、50.2万人となりました。3週連続の減少です。
新規申請者数の四週移動平均は、前週よりも4.5千人減って、51万9750人となりました。
失業保険の新規申請者数は、依然、50万人台の高い水準を維持しており、雇用の回復ペースは非常に遅いと言えます。
総雇用者数が増加に転じるためには、失業保険の新規申請者数が、40万人以下まで低下することが必要になります。
もし、現在のペースで新規申請者数が減少すると、総雇用者数が底を打つのは、2010年の2Qになります。
さらに、その後、景気後退前の総雇用者数に戻るのは、2012年の4Qから2013年の1Qと予測されます。
通常、FRBは、総雇用者数の回復を待って、利上げを再開するので、その時期は、早くても2012年後半と予想されます。