2009年7月 景気ウォッチャー調査


現状判断DI: 42.4(+0.2)
先行き判断DI: 44.9(-0.7)

括弧内は、前月比。


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重要な先行指標として注目している景気ウォッチャー調査ですが、現状判断DIは、7ヶ月連続でプラス、先行き判断DIは、7ヶ月ぶりにマイナスになっています。

各DIは相変わらず、50を割り込んでいる状況に変化が無いため、先月と同様に「景気の現状は、厳しいながらも、下げ止まっている」と判断されます。

現状判断DIの各項目では、「悪化」判断が減り、「変わらない」が増加。「やや良くなっている」も微増となっています。

先行き判断DIの各項目では、家計部門が、新型インフルエンザの騒動の再活性化懸念や政治的な不安定要素、冷夏に対する不安から低下。企業と雇用部門のプラスを打ち消して全体でマイナスに引っ張ることになりました。

日本の景気後退は、2Qまでには、終了していると思われますが、現状判断DIの上げ幅も縮小しており、景気回復の踊り場に入ったようにも見えます。

特に雇用指数の改善がまだ見られないことから、前回のITバブル崩壊後の不況からの回復パターンと同様に、ジョブレス・リカバリーが長期間続く可能性が高いと考えられます。