上の最初のグラフは、米国の農地価格の推移を表したものです。
青い線が名目の農地価格で、赤い線が実質の農地価格です。
1970年代の後半から1980年代の前半にかけて、農地価格が上昇した後、1980年代の後半以降、農地価格が低迷して、2000年以降、再び上昇傾向にあることが分かります。
二番目のグラフは、FRBが集計している銀行の農地購入ローンの延滞率と貸倒れ率の推移です。
青い線が延滞率で、赤い線が貸倒れ率です。
1970年代の農地価格の上昇で、農地購入ローンの利用が増えましたが、農地価格の下落で、ローンの返済が出来なくなった多くの農家が、1980年代以降、自分の農地を手放さざるを得なくなりました。
農地購入ローンの貸倒れは、1980年代の初めにピークを打った後に、農地価格の安定に伴い、低い水準で安定してきました。
しかし、2000年以降の農地価格の上昇による農地購入ローンの利用増、そして、昨年来の金融危機の影響で、再び、農地購入ローンの貸倒れが増えています。
しかし、2000年以降の農地価格の上昇による農地購入ローンの利用増、そして、昨年来の金融危機の影響で、再び、農地購入ローンの貸倒れが増えています。
住宅や商業用不動産とともに、銀行の経営にマイナスの影響が出そうです。
John Mellencamp Rain On The Scarecrow
上は、1985年にリリースされたジョン・クーガー・メレンキャンプの「Rain On The Scarecrow」という曲の
ビデオです。
農地や農機具を処分せざるを得なくなった農家の苦境を歌ったものです。