米国の個人消費支出(PCE)について

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上の図は、CR氏が作成した、昨年の4月から今年の2月までの、米国の個人消費支出(PCE)の金額ベースの推移です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、最初のグラフをクリックしてください。
February PCE and Personal Saving Rate

米国の2月のPCEは、0.2%増と二ヶ月連続の増加になりました。
3年半ぶりの大幅増となった1月の同1.0%増から伸びが鈍化したものの、消費の上向き傾向が明確になってきました。

PCEは、新築住宅販売と並んで、米国の景気回復の重要な先行指標です。
両指標ともに、2月は改善傾向にあることから、米国の景気は少なくとも底打ちが近づいていると考えて、差し支えないと思います。

CR氏によると、PCEは、米国の1QのGDPに対して、良いインパクトを与えると考えられます。
しかし、同時に、「米国の1QのGDPの数値自体は、悪い値になるだろう。」とも述べています。
理由は、PCE以外の、住宅投資、設備投資、商業用不動産投資などが、いずれも、非常に悪いからだということです。

米国のGDPの改善は、2Q以降になりそうです。