中国における新エネルギーの現状と展望1

大和総研が中国における、水力、風力、太陽光などの新エネルギーの現状と展望について、レポートを纏めています。


【本文からの引用】
エネルギー不足と環境汚染という2つの課題に対応するため、中国は、早急に風力、太陽光、バイオマスなど環境負荷の小さい新エネルギーを導入することが求められている。

「2010年までに再生可能エネルギー消費量を一次エネルギー消費量の10%、2020年に15%を占めること」が目標である。

中国には、水力、太陽光、風力、バイオマスなど、多種類の再生可能な新エネルギー資源が広く分布している。

風力エネルギー・・・2020年には米国、ドイツを超え、世界最大の風力発電国と風力発電設備供給国になる可能性もある。

太陽光発電・・・2010年には、中国の太陽電池生産能力が5,000MW12に達することが予想されており、世界最大の太陽電池生産国となる可能性が高い。

太陽熱の利用

バイオマスエネルギー

今後の展望

 第一に、中国政府による支援策においては、法規制、財政、税制面から新エネルギーの促進を今以上に強化する可能性がある。

 第二に、市場拡大においては、中国国内新エネルギー市場が拡大すると予想される。

 2020年まで、新エネルギー分野には最低でも2兆元(約30兆円)の資金が必要とされている。これは、2007年の投資総額の760億元に比べ、約30倍の資金需要ニーズである。