IEAが長期的な世界の原油供給量予測を下方修正する見込み

2008年05月22日 19:16
【ニューヨーク22日共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は22日、国際エネルギー機関(IEA)が世界の主要な約400の油田の生産状況を調査した結果、将来の世界規模の原油供給は予想以上に伸び悩み、増大する需要を満たすのは困難との「悲観論」に傾いている、と報じた。
供給不足に対する懸念が高まれば、原油相場の高騰にさらに拍車が掛かりそうだ。
IEAが今年11月の発表に向けまとめている調査報告によると、油田の老朽化や投資不足などで、現在日量約8700万バレルの世界の原油供給は、今後約20年間で1億バレル程度まで増やすのが精いっぱいで、1億1600万バレルまで増加するとしていた従来予測を下方修正する方向という。

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IEAの予測が、次第に、ピークオイル派の予測に近づいて来ている感じだ。長期予測なので、原油相場に与える影響は限定的だが、サウジの余剰生産能力に依存するというシナリオは完全に崩れたことになる。